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ダイエット、運動しなきゃと思っている人に、加圧トレーニングを含めた効率的な運動処方箋を公開していきます


by daichi_net
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ストレッチを科学する

ストレッチは、ゆっくり筋肉を伸ばしてその状態で静止し20秒ほど保持します。
一般的に運動の前後に準備(整理)体操のひとつとして行いますよね。

このストレッチ、案外理解をして行っていない方が多いようです。
ちょっと難しい表現が出てくるかもしれませんが、どのようにして行うとより効果的か説明していきます。


ストレッチでゆっくり筋肉を伸ばしていくことには、
筋肉の緊張を解く効果、
また疲労で筋肉内に滞留した血液を搾り出すことで筋肉の圧迫、
張りをとる効果が期待できます。
運動後の筋肉のケアとして非常に有効です。
またストレッチで筋肉の緊張を解くことは気持ちよく、
精神的な安定を促すリラクゼーション効果もあります。
リラックスできることで副交感神経が優位となり、心身ともに身体を休めることが出来るのです。


行う競技によっては、
ストレッチを行うとその後の運動での発揮される筋力が落ちてしまいますので、
注意が必要です。

どういうことかというと、

ゆっくりストレッチされ伸ばされた筋肉は、
筋肉を動かすセンサーの感度が鈍くなり、
結果として筋肉を動きが鈍くなり瞬発的に動かすことが苦手になってしまうのです。

またストレッチには副交感神経が優位になるリラックス効果があります。
しかし運動で強い力を出したいときは、
その逆に交感神経を優位にして興奮性を増す必要があります。
気合を入れると力が出るのは興奮性が増すからです。
ストレッチのリラックス効果で、
気合が抜けてしまうことが筋力を抑制させると考えられています。


運動前に行うウォーミングアップには、

筋肉を温めて血液循環をよくして代謝機能、

神経機能を高めること、

関節の可動域を広げること、

などによって筋肉をその後に行う本番の運動で十分に使える状態にすることが大事になります。

特に筋力発揮を強く行うスポーツ、
例えば重量挙げ、100M走など瞬発的に短時間で終了するスポーツでは、
直前にストレッチを行うことによって、
高いパフォーマンスを発揮することが出来なくなります。
よーするにいい記録がでないということです。


ではどうすればいいかというと、

まず軽いジョギングなどによって筋肉を温め、

朝のラジオ体操のような準備体操(動的ストレッチ)を行い、

その後に野球ならキャッチボール、ボクシングなら軽いシャドウボクシング行うといいでしょう。


運動後には時間をかけてゆっくりストレッチを行ってください。


こんな感じです、どうでしょうか。
案外運動前にはしっかりストレッチして、終わった後には何もしないなんてこと多くないですか?
「分かっちゃいても出来ない」、よくそう言われる方が私の周りにはたくさんいますね(笑)
by daichi_net | 2007-08-06 19:00 | カラダの話