扁平足障害
2006年 09月 18日
足は使い方によって、様々な障害が起こります。
そしてその悪い使い方によって、足は様々な変形が起こりえます。
この足の話では、足の障害について説明していきます。
その① 扁平足障害
解剖学的特徴
足のアーチが低下した状態を扁平足と呼びます。
アーチが低下したとは、いわゆる土踏まずが低いことをさします。
一般的には足の内足縦アーチ(土踏まず)の低下による足変形のことをいいますが、
横アーチが低下した横軸扁平足も存在します。
足の裏には、4つのアーチ(くぼみ)があるのです。
ここからはあえて難し説明していきます。
「足のアーチを構成する要素は、骨、関節、靭帯、筋肉などで、
内側縦アーチは踵骨―距骨―舟状骨―楔状骨―中足骨の骨配列と
これらを連結する靭帯からなり、
内反底屈筋郡(後脛骨筋、長母趾屈筋、長趾屈筋)がこれをサポートします。
WindlassのメカニズムでMTP関節において母趾あるいは第2~5趾が背屈すると、
短母趾屈筋、短趾屈筋、足底腱膜などが中足骨骨頭を滑車として前方へ巻き上げられる。
その結果起止となっている踵骨が引き寄せられられ、アーチが高くなるのです。
距骨は踵骨に対して斜めに位置しており、
下腿からの過度な負荷によって距骨は前内方へすべる傾向にあり、
この変化が踵骨に対する荷重負荷の作用中心を内側に偏位させ踵骨を外がえし、底屈させる。それに伴って縦アーチは低下し、
足関節に対して足は外側に偏位して体重を足の内側で支える形となる。
そのため前足部は後足部に対しては外転回外の変形となります。
このような変形により、
三角靭帯、長短足底靭帯、足底踵舟靭帯、足底筋膜、後脛骨筋、長母趾屈筋は伸展され、
アキレス腱は短縮される。
とくに足の内がえし筋の主役である後脛骨筋にかかる負荷は大きく炎症をきたしやすいのです。また長母趾屈筋腱も内がえし筋の作用も持つため、同様に炎症をきたします。
扁平足は先天性、外傷や麻痺を原因とするものもありますが、
90%は静力学的扁平足であります。
扁平足障害の多くは、足アーチの保持に関わる骨、靭帯、筋肉、腱の障害であるのです。」
・・・難しくて理解に苦しみますよね。
ここでは土踏まずの解剖学的説明と、
土踏まずが低くなってしまうメカニズムについて説明しています。
わかりやすく説明すると、扁平足の人は足に体重がかかることによって、
土踏まずが低くなってしまうのですが、
その時にはカカトを後ろから見ると、
カカトは内側に倒れ、内側に重心がかかってしまうことが多いということです。
で、その評価法として
・・・また難しくなります。
「外見上、水平面では踵部は外転し、前足部は外転して、距骨頭部が内側に突出します。
矢状面では後足部が底屈し、前足部は背屈する。
このため土踏まずは消失する。
前額面(踵から見て)では後足部は外がえしし前足部は回外するのです。
X線所見では、距骨が特徴的で、足の長軸からみて内転底屈の回旋をしており、
背屈像では頭部が内側に突出してみえ、
側面像では頚部がなくなって短縮したように観察されます。
一般的に回内偏平足が多いことから、
ニュートラルでの荷重時の踵骨の回内変位があるか否か、
内足縦アーチの低下、距骨頭の落ち込みがみられるか、
ダイナミックアライメントにてとくに顕著になるため、knee in ― tou out時の動作確認が必要である。」
一言では言い表せませんが、
簡単に言うと、例えば足を肩幅に広げ、膝を曲げる動作の時に、
足の指先に対して膝が内側に入っていないか、
もし膝が前に入っていると、カカトは内側に倒れ、内側に重心がかかってしまうので扁平足になってしまうということを、ここでは扁平足の評価として説明しています。
よーするに、土踏まずが低くならず、カカトが内側に倒れこまないようにすればいいのです。
カカトが内側に倒れこむということは、
先ほど説明したとおり、膝が足の指先の内側に入らないように、膝を曲げることを意識しなければならないということです。
常に足の指先と膝が曲がる方向が一緒になればいいのです。
まず日常生活の中で意識してみましょう。
そしてその動作と一緒に、足の裏の筋肉を鍛える必要があります。
足の裏の筋肉を鍛えることによって、土踏まずがピンと張り、体重を支える力が養えるのです。
足の裏の筋トレは近いうち説明していきます。
・・・とはいえ、継続していくことがとにかく大事になります。なかなか大変なことですよね。
土踏まずの高さを維持(キープ)していくには足底板(インソール)を有効に使っていくと効果的です。これについてもゆくゆく説明していきますね。
今回は難しい表現が多かったですが、
私が所属する会へ、以前提出したレポートから、
抜粋をあえて使ったためです。分からないことがありましたら、聞いて下さい。
そしてその悪い使い方によって、足は様々な変形が起こりえます。
この足の話では、足の障害について説明していきます。
その① 扁平足障害
解剖学的特徴
足のアーチが低下した状態を扁平足と呼びます。
アーチが低下したとは、いわゆる土踏まずが低いことをさします。
一般的には足の内足縦アーチ(土踏まず)の低下による足変形のことをいいますが、
横アーチが低下した横軸扁平足も存在します。
足の裏には、4つのアーチ(くぼみ)があるのです。
ここからはあえて難し説明していきます。
「足のアーチを構成する要素は、骨、関節、靭帯、筋肉などで、
内側縦アーチは踵骨―距骨―舟状骨―楔状骨―中足骨の骨配列と
これらを連結する靭帯からなり、
内反底屈筋郡(後脛骨筋、長母趾屈筋、長趾屈筋)がこれをサポートします。
WindlassのメカニズムでMTP関節において母趾あるいは第2~5趾が背屈すると、
短母趾屈筋、短趾屈筋、足底腱膜などが中足骨骨頭を滑車として前方へ巻き上げられる。
その結果起止となっている踵骨が引き寄せられられ、アーチが高くなるのです。
距骨は踵骨に対して斜めに位置しており、
下腿からの過度な負荷によって距骨は前内方へすべる傾向にあり、
この変化が踵骨に対する荷重負荷の作用中心を内側に偏位させ踵骨を外がえし、底屈させる。それに伴って縦アーチは低下し、
足関節に対して足は外側に偏位して体重を足の内側で支える形となる。
そのため前足部は後足部に対しては外転回外の変形となります。
このような変形により、
三角靭帯、長短足底靭帯、足底踵舟靭帯、足底筋膜、後脛骨筋、長母趾屈筋は伸展され、
アキレス腱は短縮される。
とくに足の内がえし筋の主役である後脛骨筋にかかる負荷は大きく炎症をきたしやすいのです。また長母趾屈筋腱も内がえし筋の作用も持つため、同様に炎症をきたします。
扁平足は先天性、外傷や麻痺を原因とするものもありますが、
90%は静力学的扁平足であります。
扁平足障害の多くは、足アーチの保持に関わる骨、靭帯、筋肉、腱の障害であるのです。」
・・・難しくて理解に苦しみますよね。
ここでは土踏まずの解剖学的説明と、
土踏まずが低くなってしまうメカニズムについて説明しています。
わかりやすく説明すると、扁平足の人は足に体重がかかることによって、
土踏まずが低くなってしまうのですが、
その時にはカカトを後ろから見ると、
カカトは内側に倒れ、内側に重心がかかってしまうことが多いということです。
で、その評価法として
・・・また難しくなります。
「外見上、水平面では踵部は外転し、前足部は外転して、距骨頭部が内側に突出します。
矢状面では後足部が底屈し、前足部は背屈する。
このため土踏まずは消失する。
前額面(踵から見て)では後足部は外がえしし前足部は回外するのです。
X線所見では、距骨が特徴的で、足の長軸からみて内転底屈の回旋をしており、
背屈像では頭部が内側に突出してみえ、
側面像では頚部がなくなって短縮したように観察されます。
一般的に回内偏平足が多いことから、
ニュートラルでの荷重時の踵骨の回内変位があるか否か、
内足縦アーチの低下、距骨頭の落ち込みがみられるか、
ダイナミックアライメントにてとくに顕著になるため、knee in ― tou out時の動作確認が必要である。」
一言では言い表せませんが、
簡単に言うと、例えば足を肩幅に広げ、膝を曲げる動作の時に、
足の指先に対して膝が内側に入っていないか、
もし膝が前に入っていると、カカトは内側に倒れ、内側に重心がかかってしまうので扁平足になってしまうということを、ここでは扁平足の評価として説明しています。
よーするに、土踏まずが低くならず、カカトが内側に倒れこまないようにすればいいのです。
カカトが内側に倒れこむということは、
先ほど説明したとおり、膝が足の指先の内側に入らないように、膝を曲げることを意識しなければならないということです。
常に足の指先と膝が曲がる方向が一緒になればいいのです。
まず日常生活の中で意識してみましょう。
そしてその動作と一緒に、足の裏の筋肉を鍛える必要があります。
足の裏の筋肉を鍛えることによって、土踏まずがピンと張り、体重を支える力が養えるのです。
足の裏の筋トレは近いうち説明していきます。
・・・とはいえ、継続していくことがとにかく大事になります。なかなか大変なことですよね。
土踏まずの高さを維持(キープ)していくには足底板(インソール)を有効に使っていくと効果的です。これについてもゆくゆく説明していきますね。
今回は難しい表現が多かったですが、
私が所属する会へ、以前提出したレポートから、
抜粋をあえて使ったためです。分からないことがありましたら、聞いて下さい。
by daichi_net
| 2006-09-18 21:38
| カラダの話